外付けSSDへの内部収録が可能となったBlackmagic Micro Studio Camera 4K G2
ライブ収録で使えるのでは!?とさっそくお借りしてみました。
Micro Studio Camera 4K G2は外付けSSDを使用する事で、SSDへの内部収録が可能となります。
本来的にはビデオスイッチャーに繋いで配信をする用途に設計されていますが、
SSDに収録できるのであれば、サブカメラとして使えるのでは!?と期待が高まります。
…
しかしながら、テストの結果
収録用途での導入は注意しておかなければならない点が複数あると思いました。
ここからは、テスト使用において感じた収録用途での注意点をまとめていきます。
本体でAF操作ができない
Micro Studio Camera 4K G2の仕様書には「互換性のあるレンズでオートフォーカス可能」と記載があります。
しかしながら、 カメラ本体にオートフォーカスボタンがありません。
フォーカスをコントロールする為には「ATEMスイッチャー」または「Blackmagic Focus Demand」が必要となります。
ただし、カメラ本体のUSB C端子にはSSDを繋ぐので、Blackmagic Focus Demandを繋ぐ端子が無いという問題に直面します。
現実的にはATEMスイッチャーとセットで使用するのがベターですね。
シングルAF
仮にATEMスイッチャーと繋いで、オートフォーカスが使えたとしても、
オートフォーカスはシングルAFとなります。
追従しないオートフォーカスになるので適宜オートフォーカスボタンを押す必要があります。。
AF-Cに対応してくれれば、全ての問題点が解決するんですが、
Pocket Cinema CameraですらAF-C非対応なので、ファームウェアの更新で対応となる望みはかなり薄いかと思います。
AF-C対応になれば上記2点の問題がクリアされるので、本当に勿体無いです。
収録用途でバリバリ使えるカメラになるのに…
それ位、カメラ自体の性能は魅力的なものがありました。
良かった点
AFの物足りなさを除けば本当に魅力的なカメラでした。
映りがポケットシネマさながら
真っ先に感じたのがBMPCC 4Kと遜色ない映像が撮れるということ。
設置場所の制約がある場所にはGoProやDJI ACTION等のウェアラブルカメラを使用していましたが、
ウェアラブルカメラの代わりに使えるなと感じました。
レンズ交換が効くので、標準域での撮影にも使えるのがGOOD。
縦位置撮影にも最適
カメラが正方形に近い形をしているので、縦固定時にも収まりが良いです。
縦位置固定用のネジ穴は無いんですが、カメラケージがあれば問題無し!
スマホ用の縦型動画も撮りやすいですね。
長時間収録も
ミラーレス一眼で動画撮影をすると悩まされるのが熱停止問題や電源問題。
Micro Studio Camera 4K G2ならこれらの問題に悩まされることも無さそうです。
熱問題については、3時間程テスト撮影を行った限りで止まることなく収録できました。
また本体側面に放熱フィンがあり、放熱対策もしっかり行われていることが伺えます。
電源問題に関しても、ACアダプターによる常時給電が可能なので、全く心配ありません。
ACアダプターは付属しているので、追加でダミーバッテリーが必要とならないのが良いですね。
まとめ
長回しが可能で、コンパクト。そしてウェアラブルカメラよりも商業的に高品質な映像が撮れる非常に魅力的なカメラでした。
唯一、AF問題がネックとなり導入は一旦検討となりましたが、限定的な使用方法においてはアリだと思います。
想定される使用方法については、動画で解説していますので、よろしければご覧ください!
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