USBケーブルで直接接続可能マイクが欲しい!そういったご要望にお応えし、iPad/iPhone対応USBマイクを集めてみました。
- 出力方式
- ステレオorモノラル
- コンデンサーorダイナミック
目次
変換アダプターについて
マイクによっては、iPhone/iPadとUSBマイクの間に変換アダプターが必要となります。
iPhone/iPadの充電端子が「Lightning」なのか「USB Type-C」なのかによってもアダプターが異なりますので、事前にお手元のデバイスがどのような端子なのかお確かめいただくことをお勧めいたします。
AKG Lyraの一例
■必要なもの■
① Lyra-Y3本体
② Lyra-Y3付属ケーブル
③ iPhoneまたはiPad
システム要件:iOS 10以降
④ USBアダプタ/ハブ
・Lightningコネクタ搭載の端末の場合: Apple純正品「Lightning-USB3カメラアダプタ」
・USB-Cコネクタ搭載の端末の場合: 5Vの給電が可能なUSBハブ
⑤ iPhoneまたはiPad用電源ケーブル
Lightning変換アダプターはApple純正品を推奨
Lightningケーブルはコネクター部にICチップを搭載しているため、社外製のアダプターは相性トラブルが少なくありません。
私も実体験として、安価なLightning変換アダプターを使用したところ、数ヶ月経って使えなくなったことがあります。
また、上記(AKG Lyra)のようにマイクメーカー側でApple純正品の使用を推奨していることがほとんどです。
純正品のご使用を強くお勧めいたします。
アプリによって挙動が異なる
最初に注意点として、アプリがUSBオーディオに対応していない場合があることをお伝えいたします。
下記はRolandの配信用ミキサーの対応状況ですが、こんなにもアプリによって状況が変わるのです。
汎用性の高いTRRS出力対応マイクも
マイク付きイヤフォンと同じ規格で接続できる「TRRS」出力でしたら、より広範囲のアプリで使用が可能です。
TRRS出力を使用する場合、イヤフォン付きマイクが使えるアプリならなんでも使用できます。
マイクによっては、USB出力とTRRS出力の両方に対応するモデルもありますので、
アプリとの互換性が心配な場合には両対応のマイクがお勧め。
TRRS接続 | USB接続 | |
メリット | 使えるアプリが多い | 高音質 ステレオ出力にも対応 |
デメリット | モノラル出力のみ | 認識しないアプリがある |
マイク選びの基本
USBマイクに限らず、用途に合ったマイクを選ぶことが大切。
ここでは要注目ポイントを紹介します。
注目ポイント①モノラル/ステレオ
ステレオマイクは2個以上のマイクユニットで音を収録するのに対し、
モノラルマイクは1個のマイクユニットで音を拾います。
モノラルマイクのお勧め用途
モノラルマイクは音を狙って捉えたい用途にお勧め。
基本的に声の収録にはモノラルマイクがお勧めです。
その他、楽器そのものがモノラルである場合、
例えばエレキギターやベースは基本的にモノラル収録がお勧めです。
ステレオマイクのお勧め用途
ステレオマイクは、広い範囲の音源を捉えたい用途にお勧め。
また、響きが重要となる楽器・環境音の収録にも適しています。
声の収録でも、あえて声を響かせて録りたい場面にはステレオマイクを立てることも。
注目ポイント②コンデンサー/ダイナミック
マイクの型式にコンデンサー型のマイクとダイナミック型のマイクがあります。
この型式はマイクの構造が大きくことなり、特性も異なります。
コンデンサーマイクのお勧め用途
コンデンサーマイクはダイナミック型に比べて感度が良く、音も豊かな傾向にあります。
喋り用途の場合、マイクを20cm以上離してセットする場合にはコンデンサー型がお勧め。
その他、小さい音も繊細に拾いたいという場面にお勧めです。
ダイナミックマイクのお勧め用途
ダイナミックマイクはコンデンサー型に比べて感度は低めで、音は硬い傾向にあります。
喋り用途の場合、マイクを20cmよりも近づけてセットする用途にお勧め。また、収録した音声の音割れでお悩みの方にもお勧め。
感度が低い分、環境音や反射音も拾いにくく、防音環境の整っていない一般家庭でも扱いやすいのが特徴。
お勧めマイク
ここからは楽器屋店員がお勧めするUSBマイクをご紹介いたします!
YAMAHA(ヤマハ) AG01
出力形式 | モノラル |
形式 | バックエレクトレットコンデンサー型 |
TRRS出力 | 有り |
出力端子 | USB C |
守備範囲の広いマイクです!リバーブ機能、TRRS出力機能を備えており、雑談配信もカラオケ配信も楽しめる一本。
SHURE MV7+
出力形式 | モノラル |
形式 | ダイナミック型 |
TRRS出力 | 無し |
出力端子 | USB C |
マイクを近づけて使うなら何かと扱いやすいダイナミック型のマイク。ゲーム実況者にも人気のMV7をブラッシュアップした後継機種です。
Lightning端子への接続は下記のケーブルをお求めください。
SHURE USB-C – LIGHTNING CABLE
https://www.shure.com/ja-JP/products/accessories/amv-usbc-ltg15
ZOOM iQ7
出力形式 | ステレオ |
形式 | バックエレクトレットコンデンサー型 |
TRRS出力 | 無し |
出力端子 | Lightning |
楽器の録音や環境音の収録にお勧めのステレオマイク。マイクカプセルが特殊な配置となっており、iPhoneを横持ちしてもステレオ感が維持できるMS方式のマイクです。
TASCAM (タスカム) Portacapture X8
出力形式 | ステレオ |
形式 | バックエレクトレットコンデンサー型 |
TRRS出力 | 無し |
出力端子 | USB C |
ASMRや空間オーディオの収録にお勧めの高品質レコーダー。USB接続を行うことでiPhone/iPadにも音声入力が可能。
まとめ
USBマイクとしてはaudio-technica AT2040USBやRODE PodMic USBもありますが、
いずれもiPhone/iPad対応と明記されておりません。
USBマイクにもiOS対応とそうでない物がありますので、マイク選びの際は「対応OS」の項目欄をご確認いただければ間違い無いかとおもいます。
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