TASCAM CA-XLR2dとライブ撮影

音楽機材
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地元のライブハウス”福山MusicFactory”さんにて、ギター教室の発表会ライブのご依頼を頂きました。

今回、試験的にCA-XLR2dを導入してみたところ、バシッと決まりましたので共有をさせていただきます。

セッティング

今回はオーソドックスな3カメラ構成で収録しました。

下手、上手、後方にそれぞれカメラを配置しています。

CA-XLR2dは後方のカメラに接続しました。

PAミキサーのLINE OUTをCA-XLR2dへ入力、カメラのマイク入力に入れています。

また、ステージ内の中音を拾うためにTASCAM Portacapture X8を前方に設置しています。

上記の配置ですと、PortacaptureX8にライン入力することもできますが、

  • ケーブルを床に這わせることによる転倒リスク
  • レコーダーの録音が停止した際のリスク分散

これらの狙いで、CA-XLR2dを使用しています

PAミキサーと接続するメリット

今回、PAミキサーと接続して最もメリットが感じられたのが、

ボーカルのニュアンスがハッキリと収録できるということ。

スピーカー越しのボーカルではなく、ボーカルマイクの音声信号をダイレクトに入力できるので、

段違いに生々しい音声を収録できました。

発表会ライブでは記録としての意味合いも大きいため、忠実に収録できるのは大きなメリットです。

CA-XLR2dを採用した訳

CA-XLR2dを選定した理由は2点あります。

  • 編集が楽
  • 汎用性が高い

詳しく解説していきます。

編集が楽

CA-XLR2dを使うと、音声信号はビデオファイルに記録される為、

音と映像を同期する手間が省けます。

汎用性が高い

TASCAM CA-XLR2d AN(アナログモデル)は、様々なカメラに接続し使用できます。

私は異なるメーカーのカメラを混在し使用することがあるので、ありがたい仕様です。

本番当日、様々な事情によりカメラの配置転換が必要となる場合もありますので、

カメラを選ばず使えるのは大きなメリット。

PortacaptureX8の必要性

PAミキサーのメインミックスから出力される音声信号は、録音に最適化されたものではありません。

意図的にマイクを生かしていないこともあります。

つまり、PAミキサーのメインミックスだけでは拾えていない要素が存在するということです。

PortacaptureX8は、ステージ内の楽器やスピーカーのサウンドを拾うために使用しています。

というと、PortacaptureX8だけでも良いんじゃないか。そう思われるかもしれませんが、、

CA-XLR2dとセットで使ってみればその違いは無視できない位にあります。

悩ましいレコーダーの配置問題

ビデオグラファーにとって悩ましいのが”レコーダーの配置”

おおまかに、前方・中程・後方への配置がありますが、それぞれに問題点があります。

  • ステージ前…スピーカーの指向性から外れる問題
  • 客席中程…反響を受けやすい問題
  • 客席後方…喋り声を拾いやすい問題

私が色々と試した結果、客席にレコーダーを設置するのはやめておこうという結論に至りました。

いかせん、ライブを楽しまれる方の声や足音、手拍子が入りすぎてしまうからです。

基本的にはステージ前方にレコーダーを設置するようにしています。

スピーカーの指向性から外れる?

それでは何故、ライン取りが良いかといいますと、

ステージ前方にレコーダーを配置した場合、PAスピーカーの音を拾いづらいからです。

そこで、CA-XLR2dからPAスピーカーへ出力する音声を取り入れることで、

不足する音声を補うことができます。

会場との連携が欠かせません

なお、PAミキサーからライン出力を貰う方法は、必ずしも全てのライブハウスで対応できるとは限りません。

例えば、ミキサーのライン出力に空きがなかったり、そもそも外部出力をする前提になっていないことがあります。

なので、ミキサーから音声出力をとりたい場合は、事前に会場へお問い合わせいただくことをお勧めいたします。

出力は”メインミックスと同じ”がお勧め

なお、録音用に細かくミックスバスを作る…という方法もありますが、PA視点では相当な負担になります。実際にトラブルとなった事例も聞いたことがあります。

細かい調整をしたいならPA卓側でマルチトラックレコーディングをした方が良いかと思います。

ただし、マルチで録ると後工程としてミックス・マスタリングが必要となります。

個人的にはCA-XLR2dのライン取りがベター

細かい所を突き詰めると費用も時間も掛かってしまいます。

既存の料金に追加することなくサウンドクオリティを上げるという視点では、CA-XLR2dで音声を補うというのが最善の選択肢に思います。

定番機材として

期待以上にサウンドクオリティの向上に直結したので、

福山DTM WorksではCA-XLR2dを定番機材として導入します。

ライブハウスや施設によってはライン録りが難しい場合もありますので、

ご希望の方は、打ち合わせの段階でお問い合わせいただけますと幸いです。

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