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TASCAM DR-07XP実機レビュー

4.0
音楽機材
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今回はTASCAMより発売となったDR-07XPをレビューしていきます。

TASCAMのDRシリーズはTASCAM随一のロングセラー商品です。

先代モデルDR-07XはUSBオーディオインターフェイス機能を搭載し、

オンラインレッスンを初めとしたコンテンツ制作で人気を博しました。

そのDR-07Xのビッグマイナーチェンジモデルにあたるのが「DR-07XP」です。

DR-07XPをお勧めする用途

DR-07XPはステレオマイク搭載のレコーダーです。

特に下記の用途にはお勧めです。

  • ASMR
  • 楽器収録
  • フィールドレコーディング

DR-07XPは軽量で比較的リーズナブルなことから、

  • 初めてのリニアPCMレコーダーとして
  • iPhone用の外部マイクとして

以上の条件でお探しの方には一押しのレコーダーです。

声の収録には

ステレオマイクを使用するとお部屋の響きも出てしまうので
ボーカルやナレーションの収録には「モノラルマイク」を使うのがセオリー。

声の収録を主としてお考えの際は、モノラルマイクとPortacaptureX6の組み合わせがお勧めです。

製品例:

先代モデルとの相違点

DR-07Xとの違いは主に2つ。

  • 32ビットフロート収録に対応
  • USB C端子を搭載

なかでも注目ポイントは「32ビットフロート収録
音割れの心配がほとんどなく、惜しみなくゲインを上げることができます。

また、iPhone15以降ユーザーにはとってもありがたい「USB C」端子を搭載。
変換アダプターを使わなくても、USB Cケーブルで直接接続できるため、
取り回しがしやすく、変換アダプターが不要な分コストも抑えられます。

電磁波ノイズに関して

先代モデルのDR-07Xでは、電磁波などによる外来ノイズが入るとのレビューが少なからずありました。(YouTubeのコメントにもいただきました)

気になって、新モデル”DR-07XP”で検証をしたところ、スマートフォンの真上にレコーダーをセットする使用方法では時折ノイズらしき物が入ってきたので、先代モデルと同等と考えた方が良いと思います。

先代モデルからの買い替えは?

32ビットフロート収録の利点で、失敗の少ない録音を実現したい方には買い替えの価値が十分にあると思います。

音に関わる部分の性能は大差ない印象ですので、
音質向上や電磁波ノイズ対策をお考えの際は上位機種のPortacaputreの方が良いかもしれません。

Portacaptureとの違い

同じく32ビットフロート対応の製品としてTASCAM Portacaptureシリーズがあります。

価格はDR-07XPの方がリーズナブルなのですが、その分違いも結構あります。

DR-07XPPortacaptureX6
オーディオI/Fモード24bitまで32bit対応
コンバーターシングルデュアル
外部入力ステレオミニXLR
筐体プラスティック金属
ワイヤレスコントロール非対応対応(AK-BT1使用時)
タイムコード無し受信対応
寸法90.3 x 159.6 x 27 mm(幅 x 高さ x 奥行き、マイク開状態)75 x 174.3 x 37.2 mm (W x H x D、突起を含まず)
質量184 g /136 g(電池を含む/電池を含まず)365g/265g (電池を含む/電池を含まず)

決定的なのがデュアルコンバーターとUSBオーディオインターフェイス時の32ビットフロート収録対応。

PortacaptureX6は、ハイゲインとローゲインの2つに分かれるデュアルコンバーターを搭載しており、32ビットフロート収録時には、ローゲインからハイゲインまで解像感の良いサウンドが収録可能。

DR-07XPは従来のレコーダーと同じく、ADコンバーターは1つ。USBオーディオインターフェイス時は32ビットフロート非対応となります。

DR-07XPをお勧めするポイント

性能面ではPortacaptureに軍配が上がるのですが、DR-07XPの魅力ポイントは

  • Portacaptureよりも軽い
  • 比較的価格がリーズナブル

上記の2点にあります。

最初のリニアPCMレコーダーとしての購入やバックアップ機としての利用、
あるいはカメラマウントでの使用には重量の軽いDR-07XPの方が扱いやすさが勝ると思います。

iPhoneの外付けマイクとしての魅力

iPhone用のマイクとしてDR-07XPを選ぶメリットは

  • ステレオ収録ができる
  • 音量抑制が使える
  • 操作ボタンが大きく扱いやすい

上記の3点があります。

スマホ用マイクとしては、コンパクトで手頃なガンマイクが筆頭に挙げられますが、
ガンマイクの多くはモノラル仕様となっています。

DR-07XPはステレオマイクを搭載、デジタルオーディオ入出力機能によりステレオ信号をiPhoneに送れるため、ステレオでの収録が可能となります。

USBオーディオインターフェイスモード時は32ビットフロートに非対応となりますが、本体のリミッターを初めとした音量抑制機能が使えるので、保険をかけることができます。

スマホ用ガンマイクに比べると重量はありますが、ステレオ収録かつ音量抑制ができるとなると、スマホ用のマイクとして選ぶメリットもございます。

操作性について

ICレコーダーに比べるとやや大ぶりな本体ですが、
その分ボタンが大きくなっており操作性も良くなっています。

2歳の息子が見よう見まねで録音を始めた

Blackmagic Cameraアプリとの組み合わせが良い!

BlackmagicCameraアプリではオーディオ入力の選択ができるほか、モニター設定も搭載。

ダイレクトモニターだけでなく、iOS経由でのモニターができる為、収録される音声をリアルタイムで確認できます。

ZOOM H1essentialとの比較

同価格帯の製品としてZOOM H1essentialが筆頭にありますが、
H1eとも大きな違いがあります。

DR-07XPH1essential
サイズ感操作性を重視した大きめサイズ軽量・コンパクト
音量調整調整式
リミッターも有り
調整しない基本設計
USB接続には調整可能
電池単三電池2本単四電池2本
USBオーディオI/F24-bit16-bit
ADコンバーターシングルシングル

中でも大きな相違点は操作性。

H1essentialはコンパクトさが大変魅力的。

その分、ボタンや液晶パネルが小さくなっており、さらに細かい設定を変更する際はいくつか階層を掘り下げて設定する必要があります。

どちらかと言えばH1essentialは電子機器に強い方向けの製品といった印象です。

お勧めアクセサリー

DR-07XPを実際に使用してみて重宝した周辺機器をご紹介いたします。

ショックマウント

コンデンサーマイクでは当たり前に使用するショックマウントですが、レコーダーにもあった方が良いです。

手やスタンドから伝わる振動は予想以上のものです。

ショックマウントを使えばかなり軽減できるので、最優先でご用意いただくことをお勧めいたします。

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ウィンドジャマー

風がマイクに当たると「ボワッ」という雑音になってしまいます。

屋外収録では必須ですが、室内でも空調が当たることや息が吹きかかることもあります。

特に夏場は扇風機を置くことも多いので、室内収録でもウィンドスクリーンがあった方が安心です。

microSDカード

DR-07XPには内蔵ストレージは無く、録音をするためにはmicroSDカードが必須となります。

そして、microSDカードは付属していませんので、購入の際は要チェック!

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