本記事では楽器演奏者やビデオグラファーに向けて、おすすめのレコーダーと選び方についてご紹介します。
※当ブログはあくまで、個人の主観に基づく内容となっております。
選ぶポイント
レコーダー選びのポイントとして、よく挙がるのが次の点です。
- 機能性
オーディオインターフェイスの有無
マイク入力の有無 - 価格
- 音質
- 指向性
一番のポイントは”バランス”
必要な機能を満たす製品をお選びいただくのは前提条件として、
重視したいのが「目的の音源がバランス良く録れる」こと。
ライブ撮影でのクライアントワークでは、音質よりもバランス調整のご要望を頂くほうが多いです。
例えば、バンドモノの収録で
「ボーカルをもっと聞こえやすくできないか」とか
「ギターソロをもっと聞こえやすくして欲しい」といったご要望です。
マルチトラックではないステレオ収録の場合、
収録後に特定の楽器・声のみを大きくするのは非常に困難です。
いかに、録りの段階でバランス良く録れるかにかかっています。
指向性について
バランスに大きく影響するのがマイクの指向性。
指向性は「単一指向性」と「無指向性」の2つが主流。
単一指向性のマイクは、マイクが向いている方向の音を良く拾い、
無指向性のマイクは、全周囲の音を均等に収音する特性があります。
主役を引き立てて録るなら「単一指向性」がオススメ。
全体の音を録りたいなら「無指向性」がオススメです。
単一指向性はマイクが向いていない方向の音は弱くなるので、セッティングが重要になります。
セッティングに時間が割けない方、例えば演者の方が録音も担当するという方は、無指向性のほうが無難です。
私は無指向性マイク(画像左 TASCAM DR-05)と単一指向性マイク(画像右 ZOOM H1)の2つを使用しています。
H1は主にカメラマウントで使用。カメラが動くとマイクの収音範囲もリニアに動くので、臨場感が出ます。
無指向性マイクは、予備として使用することが多いです。指向性マイクでバランスが偏りすぎた場合に、差し替えたりすることもあります。
外部マイク入力端子の有無にも注目
クライアントワークをするなら、外部マイク入力付きのレコーダーがオススメ。
収録現場によっては、どこにレコーダーを置いてもバランスが整わないことがあります。
例えば、客席最前列中央にレコーダーを設置した場合、
両脇のPAスピーカーが指向性の外となり、ボーカルの音がほとんど入らない。
PAスピーカーの近く、上手(かみて)側にレコーダーを設置したところ、
PAスピーカー越しのボーカルは明瞭に聞こえるものの、下手(しもて)側のギターアンプの音が小さくなる。。。等。実際にある話です。
さらに、現場によっては、自由にレコーダーを設置できないことがあります。
そういった場合、マイクを1本でも立てることができれば、ミックスの余地ができます。
カメラワークの場合、極力機材は少なくしたいですが、
いざという時、あると便利なのがマイクとマイク入力付きのレコーダーなんです。
価格について
機材を買うにあたって重要となるのが、予算。
価格の差が躊躇に出るのが、「ノイズ」
ライブハウスでの収録の場合、ほとんど気にならないのですが、
静かな環境で音を録ったり、音量を上げ気味にして録るなら、
高品質なレコーダーをお求めください。
ノイズは音量を上げたり、静かな場所で使ったりすると、どうしても目立ちやすくなります。
販売後のアフターサポートで割合を占めるのが「ノイズが気になる」とのお声。場合によってはメーカーで検査を行いますが、良品範囲内で返却となるケースがほとんどです。
実際にどの程度なのか、、、2種のレコーダーを聴き比べ↓
■TASCAM DR-40VER2-J+ SHURE SM58LCEオンマイク(5cm程度) GAIN:85
■TASCAM DR-100MK3 + SHURE SM58LCEオンマイク(5cm程度) GAIN:50
これ位は許容範囲内!という方は1万円〜程のハンディレコーダーでも問題ありません。
「気になる」という方は、おおよそ5万〜ほどのレコーダーがオススメ。
おすすめのレコーダー
ズバリ、下記の2機種をお勧めします!
低価格帯でお勧めNo1 ZOOM H1n
お勧めポイントは、手軽に良い音で録れること。
H1nは特にシンプル・コンパクトなため、初めてのハンディレコーダーにもお勧め。
先代モデルのH1を所持していますが、音質面で物足りなさを感じたことはありません。
性能面・機能面・音質面 お勧めNo1
TASCAM Portacapture X8
”絶対に音割れしない”と話題の32 bit FLOAT対応のレコーダー。
外部マイク入力が4系統あり、バンドモノのマルチトラックレコーディングにも対応。
さらに、オプションアダプターAK-BT1とUltraSyncBLUEの組み合わせで、タイムコード同期が可能に。
PotracaptureX8を2台使用したり、PortacaptureX6をサブ機で使った場合も、
同期をすることで、編集がとっっても楽になります。
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