ダイナミックマイクとコンデンサーマイクどちらが環境音を拾いづらい?

音楽機材
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ボーカルやナレーション、配信、テレワーク時に悩ましいのが「外部から入る音」

隣室のプライベートな会話がマイクに乗ると嫌ですよね…

それでは、環境音を拾いづらいマイクはあるのか?ということで、今回は環境音について詳しく解説していきます。

マイクで軽減可能な環境音について

最初に結論を申しますと、

ダイナミックマイク=環境音を拾いづらいとは一概に言えないです。

しかしながら、製品のラインナップとして環境音を拾いづらい傾向にあるとも言えます。

その理由は主に下記の2つ

  • 感度が低い=マイクを近づけて使う=環境音を拾いづらい
  • 指向性が狭い=脇の音を拾いづらい=環境音を拾いづらい

さらに昨今の配信向けダイナミックマイクは、配信用に作られており、

指向性を狭く設計していることが多いです。

結果として、ダイナミックマイクの商品群が環境音を拾いづらい傾向にあるといえます。

配信向けダイナミックの製品例:

  • SHURE MV7
  • audio-technica AT2040
  • TASCAM TM-70
  • RODE PODCAST

環境音を小さくできる?

実体験とお客様からのフィードバックによるものですが、

隣室での話声や掃除機の音といった生活音については、マイクでの改善はほとんど期待できません。

エアコンやPCファンの音といった軽微な環境音はマイクで低減できるケースがあります。

生活音の対策に関しては、防音と遮音で対策するのがお勧めです。

当サイトでは、環境音=空調等の軽微な音(生活音を除く)として、環境音の対策になるマイクを解説していきます。

生活音を”拾いやすい”マイクはある

生活音にお困りの方にお伝えしたい重要なポイントは

「生活音」を拾いやすいマイクがあるということ。

具体的には、

  • ステレオマイク
  • 無指向性マイク

上記いずれかの仕様を持つマイクは、指向性により生活音や環境音を良く拾います。

配信やボイスチャットでは生活音を拾いやすいマイクを避けるのがポイント。

仕様としては

  • モノラル
  • 指向性

のマイクがお勧めです!

ダイナミックマイクは「モノラル」「指向性」のマイクがほとんど。

ダイナミックマイクvsコンデンサーマイク

百聞は一見にしかずということで、比較動画を作りました。

テスト機材は次のとおり

AT2020AT2010AT2040
型式バックエレクトレットコンデンサー型バックエレクトレットコンデンサー型ダイナミック型
指向性単一指向性単一指向性ハイパーカーディオイド
感度−37dB−48dB−53dB
  • 録音機:TASCAM Portacapture X8
  • 設定:120Hzローカット
  • AT2020 +33dB / AT2010 +40dB / AT2040 +44dB

感度が低くても生活音は拾う

ダイナミックマイクを使用する上で避けて通れないのが「音量を上げる」ということ。

ダイナミックマイクはコンデンサーマイクに比べ感度が低いのでマイクプリや編集で音量を持ち上げる必要があります。

音量を上げると背景の生活音も一緒に増幅されるので、

結果としてコンデンサーマイクとあまり変わりがない ということが起きます。

音量を上げると環境音も大きくなるので

音量を極力上げないで済むよう、マイクと口との距離はなるべく近づけて入力ゲインを稼ぐことがセオリー。

指向性が大事

マイクは指向性が広いものから狭い物まであります。

マイク選びの際は、環境音の発生源がどこにあるかを意識して

環境音から指向性を外すことが重要。

1つ注意が必要なのが、指向性が狭いからといって環境音を拾いづらいとは限らないこと。

一例として、ハイパーカーディオイド特性は指向性の狭いマイクですが、

マイクの後ろ方向にも指向性があるので、背後に冷却ファン等があるとノイズを拾うことも。

マイクの後ろで環境音が鳴る場面では単一指向性のマイクが良いこともあります。

まとめ

コンデンサーマイクには環境音を拾いやすいモデルがあるので、

逆説的にダイナミックマイクの方が環境音を拾いづらいとも言えます。

喋り用途で失敗の少ない選び方として「ダイナミックマイク」でマイクを選ぶのもアリ。

しかしながら、マイクプリアンプの音量設定や環境によって、

ダイナミックマイクでも環境音を拾います。

結論として「環境音を拾いやすいマイクを避けて、好みの音質のマイクを選ぶ」のがオススメです!

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