DAMもJOYSOUNDもインストールできるPS4。
自宅カラオケ用として使われている方も多いのではないでしょうか。
ただ、PS4を使ったカラオケでも
「マイクの音が遅れて聞こえる問題」 は避けて通れません。
そこで本記事では、
- 採点機能を使いたい場合
- とにかく遅延をなくしたい場合
それぞれに分けて、現実的で失敗しにくいセットアップ方法をご紹介します。
本記事の内容は、以下の環境で動作確認を行っています。
- PS4 型式:CUH-2000AB01
※型式違いでも基本的な考え方は同じですが、
ソフトや本体アップデートにより挙動が変わる可能性はあります。
PS4・PS5カラオケの3つの構成を比較
PS4・PS5でマイクの遅延を抑えてカラオケを楽しむ方法は、大きく分けて次の3つです。
セッティングの簡単さ、採点機能の必要性、スピーカーの設置方法を基準に選びましょう。
| 構成 | セットアップ難易度 | 採点機能 | コスト | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| アンプ内蔵スピーカー | 低 | 原則不可 | 低 | 安く簡単に始めたい人 |
| もりあげくん+アクティブスピーカー | 採点なし:低 採点あり:やや高 | 応用セッティングで可能 | 中 | つまみで直感的に音を調整したい人 |
| カラオケアンプ+パッシブスピーカー | 高 | 応用セッティングで可能 | 低〜高 | 複数のスピーカーを自由に設置したい人 |
迷ったときの選び方
- 安さと簡単さを優先する:アンプ内蔵スピーカー
- 操作の分かりやすさを優先する:もりあげくん+アクティブスピーカー
- 設置の自由度や拡張性を優先する:カラオケアンプ+パッシブスピーカー
アンプ内蔵スピーカー:低コストで簡単に始めたい人向け
採点機能を使わず、曲に合わせて気軽に歌いたい場合は、マイク入力を備えたアンプ内蔵スピーカーが最も簡単です。
スピーカーの内部にアンプやミキサー機能が組み込まれているため、マイクとゲーム機の音声をスピーカーへ接続するだけで使えます。
- 必要な機材が少なく、比較的低コスト
- ケーブル接続が分かりやすい
- マイク音声をゲーム機へ通さないため、遅延を抑えやすい
ただし、マイクの音声がPS4・PS5へ入力されない構成では、カラオケアプリが歌声を認識できません。そのため、採点機能は原則として利用できません。
「採点は必要ない」「機材を増やさず簡単に歌いたい」という人に適した方法です。
もりあげくん+アクティブスピーカー:操作の分かりやすさを重視する人向け
カラオケ用マイクミキサー「もりあげくん」と、アンプを内蔵したアクティブスピーカーを組み合わせる方法です。
音声が「ゲーム機→もりあげくん→アクティブスピーカー」という分かりやすい経路で流れます。マイク音量やエコーも本体のつまみで直感的に調節できます。
- 採点を使わない場合は、比較的簡単に接続できる
- マイク音量やエコーをつまみで調節できる
- 応用セッティングにより、低遅延と採点機能を両立できる
採点機能を使う場合は、マイク音声を「もりあげくん」と「ゲーム機」の両方へ送る必要があるため、セッティングの難易度が少し上がります。詳しい仕組みは「遅延を出さずに採点機能を使う方法」で解説します。
アクティブスピーカー選びには注意が必要です。
音声処理による遅延があるスピーカーを使用すると、マイクミキサーから直接音を送っても歌声が遅れて聞こえます。カラオケ用スピーカーや、演奏用途に適した遅延のないPAスピーカーを選びましょう。
また、アクティブスピーカーは本体への電源供給が必要です。電源操作や音量調節ができるよう、手の届く位置に設置する必要があります。
カラオケアンプ+パッシブスピーカー:設置の自由度を重視する人向け
カラオケアンプと、電源を内蔵していないパッシブスピーカーを組み合わせる方法です。
カラオケアンプからスピーカーへパワーを供給するため、スピーカー本体をコンセントへ接続する必要がありません。スピーカーを壁に掛けたり、天井付近へ設置したりしやすいことがメリットです。
- 複数のスピーカーを接続しやすい
- スピーカー側に電源ケーブルが不要
- 手持ちの機材を活用すれば低予算でも構築できる
- 応用セッティングにより、低遅延と採点機能を両立できる
一方で、スピーカーケーブルの加工、アンプとスピーカーのインピーダンス確認、音声信号の分配などが必要になるため、3つの方法では最もセットアップ難易度が高くなります。
必要な機材や配線、採点機能を使う場合の接続方法は「カラオケアンプ+パッシブスピーカーで自宅カラオケを作る方法」で詳しく解説しています。
PS4で音声処理をすると、なぜ遅延するのか
採点機能を使うには、PS4へマイク音声を入力する必要があります。
ただし、ここで問題になるのが、PS4側で処理したマイク音声をスピーカーから出すと、歌声が遅れて聞こえることです。
入力されたマイク音声は、ゲーム機やカラオケアプリによる処理を経てから出力されます。そのため、歌った声がスピーカーから聞こえるまでに時間差が生じます。
これはPS4だけの問題ではなく、PS5を含む家庭用ゲーム機や、音声をデジタル処理するAV機器でも起こる可能性があります。
遅延を出さずに採点機能を使う方法
低遅延と採点機能を両立するには、マイク音声を2系統に分け、それぞれに別の役割を持たせます。
- ゲーム機へ送る音声:カラオケアプリの採点に使用する
- ミキサーまたはカラオケアンプへ送る音声:実際にスピーカーから鳴らす
つまり、マイクの音声を分配して、PS4・PS5とマイクミキサーの両方へ入力するという方法です。

この役割分担により、ゲーム機には採点に必要なマイク信号を入力しながら、歌っている本人が聞く声はミキサーやアンプから遅延を抑えて出力できます。
ゲーム機やカラオケアプリ側のマイクモニター音は、オフまたは最小に設定してください。ゲーム機側からもマイク音声を出すと、遅れた声が重なって二重に聞こえる場合があります。
スピーカー側の遅延にも注意してください。
オーディオ用スピーカーには、内部のデジタル処理によって音が遅れて出力されるモデルがあります。遅延のあるスピーカーを使用すると、マイクミキサーから直接音声を送っても歌いにくくなります。
カラオケ用スピーカーや演奏用途のPAスピーカーなど、入力音を遅延なく出力できる製品を選ぶと、より確実に遅延を回避できます。
もっと低予算で組むなら、カラオケアンプを使う方法も
ここではマイクミキサーとアンプ内蔵スピーカーを使う方法を紹介しましたが、もう少し予算を抑えたい場合は、カラオケアンプとパッシブスピーカーを組み合わせる方法もあります。
カラオケアンプには、マイクミキサーとスピーカーを駆動するアンプが内蔵されています。そのため、電源を内蔵していないパッシブスピーカーを直接接続できます。
採点機能を使う場合は、ワイヤレスマイクの音声をアンプとPS4の両方へ分配します。
- マイクの音声はカラオケアンプから直接出力
- PS4へ送る音声は採点だけに使用
- PS4側のマイクボリュームはオフ
この役割分担により、マイクの遅延を抑えながら採点機能を利用できます。
スピーカーケーブルの加工など、接続の難易度は少し高くなりますが、必要な機材と詳しい配線方法は以下の記事で解説しています。

有線マイクでも理論上は可能ですが…
有線マイクを分配して
PS4とミキサーの両方に入力すれば、理論上は成立します。
ただし実際には、
- ケーブルが増える
- 取り回しがかなり煩雑
という理由から、あまり現実的ではありません。

ワイヤレスマイクがお勧め
こでおすすめなのが、
出力を2系統持つワイヤレスマイクシステムを使う方法です。

図で見ると難しく感じますが、
実際に組んでみるとそこまで複雑ではありません。
詳しい接続方法は、動画でも解説しています。
マイクを2本使う場合の注意点
マイクを2本使う場合、USBマイクアダプターも2本必要になります。
ただし注意点がひとつ。

- DAM:採点はマイク1本のみ
- JOYSOUND:マイク2本で採点可能
デュエットで採点を楽しみたい方は、
JOYSOUNDの方が向いています。
使用機材一覧
動画で使用した機材の一覧は次のとおりです。
PS4本体+コントローラー
中古を買う際はコントローラーの有無を要チェック。
コントローラーが無いために安価な価格設定をしているものもあります。
マイクミキサー もりあげくんPlus
USBマイクアダプター UGREEN US205-30724
デュエットで歌うならアダプターは2個使用します。
スイッチ付きUSBハブ
USBマイクアダプターを2本同時に繋いでPS4を起動するとうまく認識しないことがあるため、ON/OFFが簡単にできるスイッチ付きハブがあると便利
ワイヤレスマイクセット SOUNDPURE SPH80112-VDUAL
XLRメス→ステレオミニケーブル(コンデンサー入り)
UGREEN US205のマイク入力端子には2〜3V程のプラグインパワーが供給されています。
このプラグインパワーをカットするため「DCカットコンデンサー」付きのXLRメス変換ケーブルを推奨いたします。
ワイヤレスマイクを2本使用する場合はケーブルも2本必要となります。
まとめ
PS4での自宅カラオケは、
- 採点機能を使うか
- 遅延をどこまで許容するか
この2点で、最適な構成が大きく変わります。
最初は少しややこしく感じるかもしれませんが、
考え方が分かれば、意外とシンプルです。
自分の使い方に合った構成を選んで、
ストレスなくカラオケを楽しんでください。


コメント