3年前。初めてa7ivでライブDVDの撮影に挑んだ際、カメラに出てきたトラウマ級のメッセージ
「本体の温度が上昇したため、カメラを終了しています」
とっさに解像度をフルHDに落として事なきを得たが
警告後、一定時間操作が効かなかったので生きた心地がしなかった。
本記事は、a7ivで動画を撮影するユーザー、そしてこれから動画用一眼カメラを検討中の方に参考になればという事で、私が取り組んだ対策を共有いたします。
2009年より趣味でYouTubeに動画投稿を始める。その後、縁あって2021年よりお仕事として映像制作をスタート。機材マニア。趣味時代は専らLUMIXユーザー。LUMIX GX7→GH5M2と乗り継いでSONY a7ivに移行。
案件が多いのは発表会ムービー。次いで企業様のセミナー撮影。記録系ムービー案件多めの人。
液晶モニターを開けてもイマイチ

対策をと思いネットで情報収集。
結論から申しますと、ネットで出てくる情報は全部試しても改善されなかったです。
なかでも情報が一番多かったのが次の2つ
- 電源オプション>自動電源OFF温度を「高」にする
- 液晶モニターを開けた状態で撮影する
上記2点の対策は、確かにしないよりはマシでしたが、4K収録時には30分程度で熱停止しました。
そのほかにも、SONYの公式サイトによると
- スマートフォンでの遠隔操作はOFF
- 常時給電はしない
と書いてあったので、試しましたがやはり4K撮影には耐えられませんでした…。
どうやっても30分程度で熱警告が出てしまいます。
冷却ファンが効果的
その後、スマートフォン用のペルチェ水素クーラーが使えるという記事を見て、
取り付けてみたところ、4Kでも熱停止することなく撮影ができました。

スマートフォン用の製品なので、背面には固定できずヘアゴムを使って無理くり取り付けています。
ついに出た!カメラ専用冷却ファン
3年前はスマホ用冷却ファンを使うしかなかったのですが、
今ではカメラ専用というニッチな製品も登場しています。
自分が真っ先に試したのがこちら
KING PFH-01

主要機種に合わせて作られた専用フレームがあって、ワンタッチで取り付けできるようになっています。
これは便利。本当に便利。
でもちょっとファンの音が目立つ…。
いや、ちょっとじゃない、かなり目立つ…
イメージとしては20年前のデスクトップPCぐらいファンノイズが出ます。
次に試したのがMOMANの冷却ファン
カメラ専用ファンを入手して、これで解決と思いきや、
今度はファンノイズに悩まされることになりました。
そこで目に止まったのがMOMANの冷却ファン。
MOMAN FS01

静音駆動を謳った製品で、確かに静か。よほどシビアで無い限り問題なさそう。
室内での動画撮影にはMOMAN FS01を使用しています。
ファンは2段階式で調節でき、弱と強の2つをスイッチで簡単に切り替えできます。
弱にしたときのファンノイズは本当に静かで、MacBookProの書き出し中のファンよりも静か。

冷却性能はそこまで高くない
“弱”では、室内で1時間ほど収録していると、カメラに温度上昇マークが出るようになりました。(4K収録時)
そして夏場では”強”にしていても、30分ほどで熱停止してしまいます。(室内・4K収録)
冷却性能に関しては、KINGのPFH-01の方が高いです。
電源の取り回し
自分の中ではa7ivで動画を撮るなら冷却ファンが欠かせない存在となりました。
そこで新たに出てくる問題が「電源の取り回し」
冷却ファンに対して電源供給が必要となります。
私の対処方法は、
リグを組む

行き着いたのが、Vマントバッテリーでの運用。
Vマウントバッテリーとは業務用ビデオカメラで用いられる汎用バッテリー。
このVマウントバッテリーからUSB C電源を取り出せるVマウントプレートを使って、カメラ本体と冷却ファンに電源を供給しています。
Vマウントバッテリー運用の利点
最大の利点はバッテリー交換が容易に行えるということ。
Vマウントプレートを使えば、USBケーブルは付けたままでバッテリーだけを交換できるので、即座にバッテリーを交換することができます。
私が愛用しているのはZGCINEというメーカーのVP-1というバッテリープレート。

USB-C PD出力が2系統付いているので、カメラに1系統、ファンに1系統供給ができます。
冷却ファンはTYPE-Aでも十分賄えるので、実質PD OUTが1つ空くのもGOOD。
バッテリーはVILTROXのVマウントバッテリーを2個とMOMANの小型Vマウントバッテリー1個で運用中。
Vマウントバッテリーは多めに持っておくことをお勧めします。
過去に別メーカー品(そこそこ有名なメーカー)で本番当日に不具合が出て、痛い目に遭ったので予備は必ず1つ用意するようにしています。
私は安いバッテリーを複数持つという方針で、VILTROXのVマウントバッテリーを使用しています。
バッテリー表示がしばらく100%のままだったり、時々表示が怪しい時がありますが、
現状大きなトラブル無く運用できています!
用途に応じて使い分け
以上がa7ivを安定して使えるようになるまでの道のりです。
最終的に用途に応じてファンを使い分ける という結論に至りました。
MOMAN FS01は静かなのは良いのですが、夏場はちょっと厳しいです。
長回ししない場合はMOMANの静音ファンを、
長回しする場合や夏場はKINGの冷却ファンを使います。
静かな場所で長回しする場合は……
FX30を使います。カメラが複数台必要な場合はFX3をレンタルして使います。
やはり専用機の安定性・信頼性に勝るものはありません。
a7ivを購入して2年後にFX30も購入したのですが、FX30は一度も熱警告が出たことがありません。
APS-Cセンサーという違いはありますが、FX3でも同様の口コミを目にします。
今ならFX2を買う
そして2025年、中身はほぼa7ivで放熱性能をシネマライン同等に引き上げた「FX2」というモデルも登場しました。

新品ならa7ivとの差額は6万円程度。
冷却ファンを2個買って、リグを組んだり、Vマウントバッテリーを買ったりしていると、ほとんど差はないように思います。
間違い無く今ならa7ivではなくFX2を選ぶと思います。
もし、a7iv購入前にこの記事をご覧になった方は、FX2を買いましょう!冷却ファンの運用はちょっと面倒です。
…FX2欲しい
けど、a7ivを下取りにすると…13万円程度が相場なので
30万弱の投資が必要。
…うーん。それならa7siiiの中古にするかな…








コメント
とても参考になる記事をありがとうございます。
まさに今、動画撮影用機材の新調でa7ivかFX2で悩んでいました。
FX3も検討していますが、昨今ではFX3 IIの噂もあり、一旦待ちというスタンスでいます😥
とても参考になる記事ばかりなので、フィールドレコーダーを使用した野外収録の解説記事などもご検討いただけますと幸いです!