ライブミキシングの世界において、システムの停止は許されません。Blackmagic Designの「Fairlight Live」には、2台のPCを同期させて不測の事態に備えるフェイルセーフモードが搭載されています。しかし、ネットワーク設定が正しくても「同期されない」というトラブルに陥ることがあります。
今回は、MacBook Pro(Primary)とMacBook Air(Failsafe)を使用した構築で、同期を成功させるための決定的なポイントを解説します。
基本設定:PrimaryとFailsafeの役割指定
まず、2台のMacを同じローカルネットワーク(推奨:有線LAN)に接続し、以下の設定を行います。
1台目:Primary Mixer(メイン機)
- Workflow Scenario:
Primary Mixerを選択。 - Use Backup Engine: オフ(※専用ハードウェアエンジンを使用しない場合は必ず外す)IPアドレスも気にしない
- 重要:Allow Remote Control: オン(※ここがオフだと2台目から認識されません)

2台目:Failsafe Mixer(バックアップ機)
- Workflow Scenario:
Failsafe Mixerを選択。 - Primary Engine: 1台目のIPアドレス(例:
192.168.0.xxx)を入力。

同期されない時のチェックリスト
設定しても画面下部に「Looking for primary」や「Backup not setup」と出て同期されない場合は、以下の3点を確認してください。
- Pingが通るか確認: ターミナルで1台目のIPにPingを送り、ネットワークの疎通を確認。
- ファイアウォールの確認: macOSの「フィルタとファイアウォール」設定が通信をブロックしていないか確認(テスト時は一時OFFを推奨)。
- プロジェクトの共通化: 両方のMacで全く同じ名前のプロジェクトを開いている必要があります。
【最重要】解決の決め手は「再起動」と「リモート設定」
今回、試行錯誤の結果、同期を成功させるために不可欠だったポイントがこちらです。
① Primary側のリモート設定を「オン」にする
設定画面の「Allow Remote Control」をオンにすることで、初めてネットワーク上で「待ち受け」状態になります。オンにした直後に下部に「Remote not Setup」と表示されれば、準備OKのサインです。
② 設定変更後は「アプリを再起動」
IPアドレスやリモート設定を変更しても、すぐには同期が始まらないケースがあります。その場合は、両方のMacでFairlight Liveを一度終了し、再起動してください。再起動後のハンドシェイクによって、瞬時にステータスバーが同期状態(Synced)に変わります。
まとめ
Fairlight Liveのフェイルセーフ設定は、ネットワーク設定だけでなく、「リモート許可」と「アプリの再起動」というシンプルなステップで解決することが多いです。
「Looking for primary」のループから抜け出せないときは、一度落ち着いて再起動を試してみてください。


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