DAWとはざっくり言うと、音楽制作に必要な録音機能・打ち込み機能・編集機能を集約した音楽制作ソフトです。私の知る限りでも10種類以上のDAWが存在しています。
DAWって、たくさんあって何をどう選んだらいいのかさっぱりわからない…
というお問い合わせも多数いただきます。
そこで、本記事ではDAWの選び方とオススメのDAWについてご紹介をさせていただきます。
主要なDAW
メジャーなDAWとしては
- Cubase
- Logic
- Studio One
- ProTools
- Ableton Live
上記の5つがメジャー。少しニッチなところでいくと、
- SONAR
- ABILITY
- Digital Performer
- FL Studio
- Reaper
など。そのほかにもAppleのGaragebandやAudacityもあります。
最初のDAW選びはめちゃくちゃ大事!
DAWの技術はある程度成熟しており、メジャーなDAWであれば録音・打ち込み・編集の主要機能に大きな差はなくなってきています。
細かい点を言うと、ProToolsでしか使えないエフェクトがあったり、映像の取り込みができるものとできないものが存在したりします。
やりたいことが明確な場合は、目的の機能が搭載されたDAWをお選びください。
それでは、なぜ最初のDAW選びが重要かというと・・・
DAWによって操作性が大きく異なるからです。
操作性の感じ方は、人それぞれですが、自分に合わないインターフェイスのソフトを使い続けることは、モチベーションにも関わります。
慣れてしまえば、全然大丈夫!
なんですが、慣れると違うDAWへ乗り換えるのが億劫になったります。
元のDAWでは、こうやって操作したのに、新しいDAWでは少し難しい。なんてことも。
できることなら、最初に使ったDAWを永く使うのが理想的です!
※仕事でDAWを使用する場合は除く。
筆者が最初に選んだDAW
初めてDAWを手にしたのは高校生の頃で、Rolandが代理店を務めていた「SONAR」を買いました。
理由は、楽器メーカーのRolandが代理店をしていたという事と、サウンドデザイナーのレビューが高評価だったため。
それから、15年経った今もSONARを愛用しています。
ぶっちゃけSONARで苦労しました
SONARはWindows専用のDAWだけあって、Windows上で使うには抜群に使いやすいDAWと感じていました。
それから1年SONARを使い続けて、大学へ進学。作編曲やレコーディングを学ぶのですが・・・
SONAR使いが一人もいなかったんです。
生徒、先輩、後輩、講師の方を含め、だれもSONARを使っていない。
だから、SONARで分からないことがあっても誰にも聞けなかったんです。
結局、大学の授業ではCubaseとProToolsを使って、プライベートでの音楽制作ではSONARを使っていました。
Cubase一本に絞ることも何度も考えましたが、やっぱりSONARの方が慣れているし、スピーディに使えるということで、CubaseとSONARの2本体制で制作を行いました。
さらなる悲劇
その後、SONARの輸入代理業務がTASCAMに移り、確か2年ぐらいたった頃でしょうか。
突然SONARが開発終了との案内!せっかくアップグレードもしたDAWが、この先使えないという結末となりました。
※SONARはその後なんやかんやあって、BandLabという会社が開発を続けてくれて、無料!で使うことができる状態となっています。ありがたい!
何が言いたいかというと
定番とは少し違うDAWを使うということは、それなりの覚悟がいるということです。
もっと言うと、身の回りで使っている人がいないDAWを使うと苦労します。
もし、お知り合いで音楽制作をされている方がいらっしゃれば、お知り合いの方と同じDAWにすることをお勧めいたします。
音楽制作をやっている知り合いがいない、という方も多いはず。
そこで、タイプ別のお勧めチャートをご用意いたしました!
タイプ別お勧めDAW
何でも良いといえば何でも良いのですが、漠然と選ぶのも大変ですよね。
そこで、当記事では定番度、サポートの充実度、リーズナブルさの3項目で独自の評価を行なっています。
タイプ別に加え、重視するポイントを見ながら自分に合ったDAWを選んでみてください!
※サポートの充実度は、輸入代理店が変わると大きく変わる要素ですが、掲載時点での情報をあげます。
- 音楽学校に通う予定のある人や制作の仕事を視野に入れている方
- 歌ってみた動画用の歌を録りたい方
- DTM初心者の方&サポートを重視される方
- DTM初心者の方&サポートを重視される方
1:音楽学校に通う予定のある人や制作の仕事を視野に入れている方
お仕事で使うツールとしては定番のものがお勧め。
そんな方にまずお勧めするのはSteinbergのCubaseです。
個人的評価
定番度 | |
サポートの充実度 | |
リーズナブルさ |
作曲家、編曲家、そしてレコーディングエンジニアも使ってる定番のDAW。打ち込み機能からミキシング機能までバランス良く搭載されています。作曲アシスタント機能が充実しています。
私も使っていて、個人的な感想となりますが、SONARやStudio Oneと比べると、扱いがほんの少し難しい印象です。
サポートは株式会社ヤマハミュージックジャパンが行なっています。
2017年より電話サポートを終了していますが、マニュアルとQ&Aが充実。
CubaseにはELEMENTSとARTIST、PROの3つのグレードがあります。
もし、サンプラー機能が必要だったり、付属の音源である程度打ち込みをしたいという方はProがお勧め。
録音がメインという方はArtistがお勧め。なぜなら、ArtistとProにはリズム補正機能とピッチ補正機能が付いているから。
Elementsには付いていないので、できればARTIST以上のグレードを買った方が良いです。
ウィークポイントを上げるなら、バージョンアップが盛んで、画面デザインが大きく変わることも珍しくないという点。
項目の名前も微妙に変わってたりするので、柔軟に対応できる方や勉強熱心な方向けのDAWです。
2:歌ってみた動画用の歌を録りたい方
歌みた動画の制作にはStudio Oneがお勧めです。歌みた界隈ではStudio Oneを使っている人が多いように感じます。
同じDAWであれば、仲間内で使い方の情報共有がしやすかったり、MIXを依頼する時にもデータの受け渡しがスムーズだったりします。
定番度 | |
サポートの充実度 | |
リーズナブルさ |
サポートはCubaseと比べるとQ&Aのボリューム等でやや少ない印象がありますが、日本語マニュアルやメールサポートはしっかり準備されています。
有志の方による相談対応も盛ん。Twitterのタイムラインでユーザー間でトラブルシューティングをしている様子もよく見かけます。
個人的な感想ですが、DAWとしては使いやすい印象を受けます。初心者の方が迷いがちな環境設定がシンプルで分かりやすいのがGOOD
Studio Oneには無料のバージョン・Studio One PRIMEがありますが、エフェクトが使えなかったり、オーディオインターフェイスのマルチ入力が出来なかったりします。
音楽制作で使うなら製品版がお勧め!
ウィークポイントを上げるなら、付属の音源がやや寂しいという点。逆に好みの音源がハッキリしている人には、お買い得感がありますね。
3:DTM初心者の方&サポートを重視される方
趣味で音楽制作をされる方で、サポートを重視するなら国産DAWのABILITY一択!
これまでご紹介したDAWは開発元と発売元が異なるソフトウェアでしたが、ABILITYは開発もサポートも自社で行なっています。
専用のサポートページを用意し、問い合わせ履歴もWEB上で確認できる仕組みになっています。
ややマイナーなDAWですが、定番のDAWと似たGUI。個人的にはすごく使いやすいと感じました。
定番度 | |
サポートの充実度 | |
リーズナブルさ |
ウィークポイントを上げるなら、ユーザー数が他のDAWに比べて少ないこと。
営業のスタンスが凄く好きなので、個人的に頑張って欲しいDAWです!
4:コストを抑えたい方(無料)
無料で使えるDAWとしては、Cakewalk by BandLabがお勧め。
もともと5万円で売られていたSONAR PLATINUMの機能を引き継ぎ、無料で使用できます。
StudioOne primeを使うならSONARの方が良いですね。
私も何かあった時のために、BandLab(SONAR)をインストールしています。
ウィークポイントとしては、Windows専用であるという事と、無料なのでサポートや将来性が不透明という点です。
他のDAWは?
仕事で使うなら、AVID ProToolsやLogicも有り。
Logicはmac専用なので、今回ノミネートしませんでしたが、コストパフォーマンス異常に高いです。(その分mac本体も値が張りますが)
Toolsはレコーディングの現場や、ポストプロダクションの現場では欠かせないソフトです。業界に入ろうとされている方はProToolsもご検討ください。
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