1万円台で合法!800MHzワイヤレスマイクを業務目線で検証
安価なワイヤレスマイクの多くは、残念ながら日本の電波法に適合していない製品が少なくありません。
しかし今回紹介する
ICON PRO AUDIO「WM3.2」は違います。
・800MHz帯
・技適マーク付き
・国内代理店取り扱い

つまり 日本国内で合法的に使用できるワイヤレスマイクです。
しかも価格は 1万円台。
今回はこの製品を
レンタル機材として使えるのか?
という視点で詳しくレビューしていきます。
WM3.2の基本仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | ICON PRO AUDIO |
| 型番 | WM3.2 |
| 周波数帯 | 800MHz |
| 技適 | あり |
| タイプ | ハンドワイヤレス |
| 価格 | 約15,000円 |
1万円台で日本の電波法に適合したワイヤレスマイクはかなり珍しい存在です。
日本の電波法に適合しているか検証
ワイヤレスマイクで一番重要なのは
本当に合法なのか?
近年は
- 技適シールだけ貼ってある
- 中身は海外仕様
という悪質なケースもあります。
実際にスペクトラムアナライザーで測定したところ、
約807.6MHz

付近で電波を確認できました。
つまり
800MHz帯で正常に送信されていることを確認できました。
これはレンタル機材として重要なポイントです。
外観レビュー
まずマイク本体。
想像以上に質感が良いです。
ボディはおそらく
アルミ製

肉厚でしっかりしており、安っぽさは感じません。

レンタル品として貸し出しても
見た目の不安感は少ない印象です。
ただし一点注意。
マイクグリルには
転がり防止のギザギザがありません。

グリルボールは長めの形状となっており、グリルボールの流用も出来なさそうです。
代わりに
転がり防止リングが付属していますので、リングをボディに装着して転がりを防止するのが良さそう。
受信機の質感
受信機は正直
価格なりの質感です。

プラスチック製で軽量。
ただしこれは逆に
- ポータブルPA
- バッテリースピーカー
などには向いています。
ステージ常設機材というよりは
簡易PA用途向け
といった印象です。
レンタル用途で注意したいポイント
受信機はこのように
フォンジャックに直接接続するタイプ
です。
この構造には大きな弱点があります。
ぶつけると

一発で折れる可能性があります。
そのためレンタル運用するなら
短い延長ケーブルを挟む
のがおすすめです。
こうすると衝撃が逃げて
破損リスクを大幅に減らせます。
操作性
操作はかなりシンプルです。
マイク側

・電源
・チャンネル変更
・ボリューム
これだけです。
受信機側は

電源ボタンのみ
という潔い仕様。
チャンネル変更すると
受信機が自動でペアリングします。
この点は便利ですが
後述するデメリットもあります。
音質レビュー
業務用途の最低ラインとして
SOUNDPUREワイヤレス
と比較しました。
結論から言うと
違いはあります。
SOUNDPURE
→ 中高域がしっかりしている
WM3.2
→ 少しこもり気味
ただし価格差は
SoundPure
約6万円
WM3.2
約1.5万円
この価格差を考えると
かなり健闘している音質です。
一般用途なら十分使えるレベルです。
【重要】自動ペアリングのリスク
WM3.2は
受信機側でチャンネル固定ができません。
つまり
自動ペアリング仕様
です。
そのため
例えば
- 隣の会場
- 別フロア
で同じ機種が使われていると
誤接続する可能性
があります。
特に注意が必要なのは
・イベントホール
・会議室
・学校
など複数のワイヤレスが使われる場所。
レンタル用途では
使用環境の説明が必要です。
電源について
本製品は
マイク・受信機ともに充電池対応です。
電池は着脱可能で
仕様は
IMR18650 2300mAh 3.7V
です。

18650電池なので
複数セット用意しておけば
- 長時間イベント
- とっさの電池交換
にも対応できます。
これはレンタル機材として
かなり便利な仕様です。
充電しながら使用できる?
実際に試した結果、
充電器によってはノイズが入ります。
確認できた例
ノイズあり
- Anker PowerPort 5
- CLASSIC PRO UAL012CB

この組み合わせでは
出力にノイズが発生しました。
一方
ノイズなし
- BELKIN BOOST↑CHARGE PRO
- Anker 310 USB-Cケーブル
この組み合わせでは
ノイズは確認できませんでした。
※ノイズは使用環境によって変わる可能性があります
電池無し・常時給電でも
自宅カラオケ等で常時バッテリーを給電するのは怖いな…という方もいるはず。
そこで、受信機に電池を入れずにUSB C給電で使えるか試したところ、こちらも問題なく使用できました。

バッテリー無しでも使用できるとなると、仮説PAだけでなく自宅カラオケにも最適です。
最大同時使用チャンネル数
輸入代理店
フックアップ社の公式ページでは
14本までが実質上限
と記載されています。

ただし
14本を同時使用できるかは不明です。
スペクトラムアナライザーで見る限り
占有帯域が特別狭いわけではありません。

そのため実際には
6チャンネル程度
が現実的ではないかと考えています。
もしこの価格で15波同時使用できるなら革命的ですが
現在のところ
そこまでの可能性は低そうです。
新しい情報があれば
この記事も更新予定です。
結論:レンタル機材として使える?
結論
条件付きでアリ
です。
おすすめ用途
・簡易PA
・小規模イベント
・カラオケ
・地域イベント
避けたほうがいい用途
・イベントホール
・会議室
・学校
・ワイヤレスが多い現場
環境を選べば
コスパ最強のワイヤレスマイク
と言えるでしょう。
WM3.2はこんな人におすすめ
- とにかく安くワイヤレスを導入したい
- 技適付きで合法的に使いたい
- 簡易PAを組みたい
- イベント用マイクがほしい
価格を考えると
かなり優秀な製品です。

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