YAMAHA AG08が話題に
個人向けの配信ミキサーとして、定番となったYAMAHAのストリーミングミキサー。
そのストリーミングミキサーに、より多CHな上位グレードAG08が登場しました。
注目の機能
別アサイン可能な3つのオーディオ出力
AG03mk2/AG06mk2には無い機能として、注目したいのが、「個別アサイン可能な3つのオーディオ出力」にあります。
実際に配信をしてみないと、イマイチ伝わりづらい機能ですが、
イメージとしては、オーディオデバイスを仮想的に3つ作り、対応する3つのフェーダーに立ち上げるというもの。
もっと砕いていうと、アプリの音量を個別にフェーダーで調整できるというものです。
例えば、ゲームの音声をCH3/4に立ち上げ、ミュージックプレイヤーの音声をCH5/6に立ち上げるように設定すれば、AG08本体のフェーダーでゲームの音だけを小さくして、BGMを上げる。ということが可能に。
今までOBSを開いて、OBSで調整していた・・・という方も手元のフェーダーで直感的に調整できるとなると、ずいぶん楽になると思います。
ポン出し機能
また、AG08にはポン出し機能が新たに搭載されています。
ポン出しとは、効果音をボタン1つで再生すること。AG08右下にあるパッドがポン出しのためのボタンになっています。
配信やセミナーの時に、「ピンポン」や「ブッブー」といった効果音を鳴らして演出をすることができます。
ここまで書いて思ったこと
記事を書いてふと思ったのが「ここまでの機能、TASCAMのMIX CAST4にもあるじゃん!?」ということ。
市場の反応を見ていると、意外と知られていないようで、MIXCAST4がもったいなく感じました。
MIX CAST4でもアプリ別にフェーダー設定ができる!?
MIXCAST4の現バージョンでは、仮想オーディオ&フェーダーの機能はありませんが、一工夫することで、2つまでのアプリは個別にフェーダーで音量調整ができます。
その方法とは、
PC標準のヘッドフォン出力をMIXCAST4のLINE INに繋ぐというもの。
接続後、アプリのサウンド出力を「ヘッドフォン出力」にすることで、MIXCAST4のLINE INフェーダーでアプリのボリュームを個別に調整できます。
さらに、MIXCAST4にはBluetooth機能があり、Bluetoothのトラックにもフェーダーが付いているので、スマホから音楽を流す人には、もっと便利。
MIX CAST4ポン出し機能も付いています
MIXCAST4は発売当初からポン出し機能搭載がセールスポイントでした。
AG08同様に、効果音を鳴らすことができます。
MIX CAST4ダッキング機能もあります
さらにMIC 1を対象に、BGMの音量を下げるダッキング機能も搭載。
MIXCAST4なら本体タッチパネルでBGMの下げ幅やリリースの速さ(感度的なもの)も設定できます!
AG08とMIX CAST4機能比較
仕様の比較もしていきましょう。
AG08 | MIXCAST4 | |
マイク入力数 | 2 | 4 |
エフェクトプリセット | ○ | × |
物理フェーダーアサイン機能 | ○ | × |
サウンドパッド機能 | ○ | ○ |
ダッキング機能 | ○ | ○ |
エフェクト | Voice Changer (CH1) / Amp Sim (CH2) Comp, EQ Reverb, Delay Ducker Maximaizer(STREAMING OUT) | トーン設定 コンプレッサー リバーブ ダッキング ディエッサー ノイズサプレッサー ボイスチェンジャー |
録音機能 | × | ○ |
ヘッドフォン出力 | 2 | 4 |
寸法 | 290 mm×88 mm×222 mm | 374.8mm×71.2mm×266.7 |
価格について
最後に価格を比較してみましょう。
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意外とMIXCAST4で良いかも!?
MIXCAST4が半値近い価格となっていることから、相対的にお得感が際立ちます。(執筆時点)
とはいっても、AG08は3つの仮想オーディオデバイスとしてフェーダーに立ち上げ可能なのが魅力的。
アプリを3つ同時に開いて、配信をする方にはAG08がおすすめです。
例えば、ウェビナーで、1つのアプリとZOOMで通話をするなら、MIXCAST4でも良いかもしれません。
ウェビナー+YOUTUBE配信の同時進行ならば、AG08がお勧め!ゲーム実況やライブ配信においても、アプリを3つ開いて、バランス調整もするならAG08が良いですね。
そうでないなら、MIXCAS T4にして浮いたお金でSHURE SM7Bを買うなんてものアリですよ。
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